担当者ブログ

2014-05-30 (Fri) 00:39
数カ月に一度くらいは「たまには真面目な記事もかかんとこの会社アホだと思われるかも知れない。」くらいの危機感は持ち合わせているつもりなので、今日は真面目な記事を。

というか、以前にFacebookのノートと言う機能に書き留めた文章をここで。(一部加筆修正してます)
私は2012年にWEB事業の個人事業主として独立し今に至ります。
テンジンとは縁あって、嘱託ではありますが部長職を背任し、今は2足のわらじということになります。
その独立した日に、所信表明というかそんな記事を書いたのを思い出しました。
長いですが、現役WEBデザイナーや今目指している方はぜひ読んでみて、何かを感じてもらえたら嬉しいです。


『軸』
 

WEBという世界に本気で携わりはじめてやがて7年。

寝る間を惜しんでがむしゃらにやった甲斐もあって、キャリアの長短による劣等感はなくなりました。

逆にいうと、短い年数でも私を脅かす(または超えた)後続の脅威を感じます。

 

4月から新しいライフスタイルが始まります。

そのため、いったん今のWEBへの心構えを残し、これを軸にしたいと考えています。

 

何となく器用貧乏で飽きっぽかった私がWEBで食っていこうと決めたのは27の時。

初めて自分で作ってみたWEBデザインは今見るととてもひどいものでした(笑)

WEBスクールに通って、イラレ・フォトショ・フラッシュ・HTML・CSSを覚えた私が最初に作ったのは、当時、ある業種で独立しようとしていた友人の会社のWEBサイトでした。

 

スクールに通って、様々なテクニックを習得して、スキルにも多少自信を持ちはじめていた私は、

友人にサイトのテーマやコンセプト、イメージカラーをもっともらしく聞きました。

写真素材も揃って、いよいよ制作開始。

あーでもない、こーでもないと試行錯誤を繰り返し、未熟ながらもなんとか制作を進めていきました。

 

しかし、そのWEBデザインは全くお客様のことを考えていないデザインになっていきました。

なぜなのか、答えは簡単でした。

「自分の力(スキル)を誇示することに意識が向いたデザイン」

だったからです。

 

ページ内に何種類もあって統一感のないフォント、やたらと造形されたアイコン、

不自然にきれいに補正された写真素材、翻訳サイトを使って羅列した英語だらけのナビゲーション

 

挙げればキリがありませんが、

当時スクールで学習したすべてのスキルを何とかそのWEBサイトに詰め込もうとしていたんだと思います。

今でも自戒を込めて持っているそのデータを開くと

「このサイトは俺が作ったんだ!隅々までオレのオリジナルなんだ!」

という声が画面から聞こえてきます(笑)

 

今、私は講師という立場にもなり、時々PCスクールでWEBを教えていますが、やっぱり私と同じように、スキルを誇示したい作品を作る生徒に出会うことがあります。

ほとんどの場合、それは自己満足な仕上がりになり、「これ誰向け?」という作品になります。

でも、まずはそれを否定しません。なぜならそれは誰もが通るべき道だからです。

必死で頑張ってたくさん通って覚えたスキルなんだから、自己スキルをアピールしたいに決まってます。

アピールしたい人に、やる前から「アピールするな!」なんていうのは酷です。

私は自分が失敗してきたから、同じように失敗してしまう人の気持ちが分かると思っています。

今でも教える側の気持ちと、教えられる側の気持ちを両方持っていようと心がけています。

 

WEBに限らずデザインは、自分が持っている引出しの中から、冷静に最善の選択をする。

単に足していくのではなく、引き算ができるようになると、良いバランスでデザインができるようになると思っています。

 

しかし、WEBに限っては上記したものよりも、もっと別なポイントが最近気になっています。

 

バランスの良い見栄えするデザインを作れるWEBデザイナーは以前に比べかなり増えました。

WEB業界全体的にデザインレベルは上がってきています。

私の周りにもかなりの腕利きが何人もいます。

でも、WEB業界をデザイン一本槍で飛びぬけるのは難しいと思います。

SEOも最低限以上は必要ですが、それでも短期注力しすぎるとペナルティ判定を受ける可能性があるため限度があります。

SEOに関しては、内部対策・外部対策含め、基本的なこと以降は、まじめに着実に粛々と取り組むべき中長期的課題だと割り切っています。

 

そのため見栄えするデザインとSEOはWEBサイト制作では2番に大事な部分だと考えています。


じゃあ1番目は、


「当事者意識」です。



「他人様のサイトを作って差し上げている」感覚だと良いサイトになりません。
自分がそこの従業員、経営者としてどうやったらいいのかを必死に考える事が一番大事です。なんならそのお店の特徴や個性をお店の従業員誰よりも知らないといけないと思っています。

そこまでやらないとその店舗(会社)の個性や良さなど伝えられるはずがない。

制作が終わった時、その後の運用管理をしているとき、
「あんたホントうちの会社にこない?」と言われたとしたら、少しはその思いが伝わったかなと思います。

こんなやり方をしたら、儲からないと思います。効率悪いし。
でもその代り、お客様に信頼され、支えられて潰れない会社になると思います
そんな関係性をこれからも作っていきたいと思います。




(ドヤ顔

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